top of page

IDLE TALK 雑談

コラム​ 2,025.02.16 オープンガーデンと現代の庭​

学生のころから夢でもあった、オープンガーデン。
いつか、自分の造った庭でも開いてみたいなんて思っていたが、3年前から森の中に移り住み、こつこつ造ってきて庭で、ついに今年オープンガーデンをできそうな機会に恵まれた。
まだ庭は完成に至っていないが、先にやることを決めること、その庭造りの完成形だけではなく、プロセスも発信する価値がある現代、思い切ってやると決めた。プロセス、庭造りの作業だけではなく、変化、生き物、植物の変遷、終わりはない。学びに終わりがないのと一緒だ。

Garden Farm Life of Azumino 安曇野市で設立されているオープンガーデン団体に仲間に加えていただくことになった。オープンガーデンを通して、農地を有効利用し、花と緑に包まれた暮らしを、安曇野から発信していく団体。興味深いなと思ったのは、庭だけではなく、人がいる。農地と生活。安曇野のせんぜ畑(先栽畑と書くらしい。長野県の方言という説も)という庭にある野菜、果樹を育てる小さな畑、そして、そこでの暮らす人々の収穫する喜び、幸せがあることを大事にしていること。安曇野の景色は北アルプス、田畑と、点在する屋敷林に囲まれた家々。その宿景であるせんぜ畑のある幸せ暮らし。安曇野から発信できる価値は大きい。
 

造園と出会って、学生時代から20数年。まだまだヒヨッコではあるが、造園にかかわるものとして、現代の庭って何だろうかという問いは持っている。
土の時代が終わった。
風の時代、変化の時代だ。
良い悪いではなく、豪華絢爛、眺める庭、財力の象徴のような庭と、形のない人との喜びの中にある庭がより二極化していくのかもしれない。会社の理念は『100年先の信州の景色を守り、育てる』 100年先の信州の景色ってどんなだろうか。自分の原風景、今ある風景、100年後の風景。造園は形のとして未来へ残る、人のこころの中にも風景が残る。僕にとっての現代の庭は、家族の成長、喜び、笑顔と共にある庭だ。形はない景色。だけど、温かい風景。
家を建てたときに植えた思い出の木、子供が生まれたときに植えた木。春芽を出した木々に花が咲き、実をつけて家族で収穫、木漏れ日、やってくる虫、鳥を観察、庭が紅葉、葉が落ちて、まだ芽吹く。子供が成長し、出て行って、戻ってきて、親が年をとり、いつしかいなくなって、ふと庭を眺めたとき、何気ない思い出の風景がよみがえる。普通であったこの風景、物質的な豊かさ、心の距離、乾き、今ある足元の幸せ、気づき。価値観は変化し続けている。この時代の庭は、何気ない風景、喜びと笑顔と共にある景色なのかもしれない。家族と共に成長し続けるプロセスの中の庭、安曇野からそんな庭を造り発信し続けたい。

182438618_4276707749041315_8062298905823499617_n.jpg

コラム 2024.06安曇野の文化をつなぐ庭

安曇野の伝説をもとに、2019年信州花フェスタという造園のイベントに、子供向け?(大人も知ってほしい)のお庭のお庭を造りました。

題して『正義の庭』

安曇野には八面大王(はちめんだいおう)という伝説上の人物がいます。八面大王には、言い伝えから二つの顔があったといわれています(八個あるけど。。。)二つの言い伝えを読んでみよう。

①昔々、八面大王という悪い悪い鬼がいた。

鬼は安曇野の田畑、神社を焼き、人々を苦しめた。

そこへ悪い鬼をこらしめに朝廷から命令をうけた

正義の味方、坂上田村麻呂が現れた。苦労しながら

大王を退治した。大王があまりに強かったので、

二度とよみがえらないように

八つ裂きにして埋めてしまった・・・。

②昔々、民に優しい八面大王という王がいた。

そこへ征夷大将軍、坂上田村麻呂が東北平定へ向かう

途中で安曇野に訪れた。

朝廷の名の下、貢物として食料を奪っていった。

そのため、民は苦しい生活を強いられた。

見かねた八面大王は、坂上田村麻呂に戦いを挑むも、

八つ裂きにされ埋められてしまった・・・。

         ※いろいろな民話、史実から諸説あります。

未来ある子供たちへ。

二つの伝説は何を意味するのか?

正義とは?勝った方が正義?君の力をどう使うのか?

坂上田村麻呂が大王を倒した伝説の剣(魏石鬼の剣)に

さわって考えてみよう♪

安曇野の雑木林を映した庭のどこかに剣があるよ。探してね。

八面大王豆知識

坂上田村麻呂にバラバラされた八面大王の体は安曇野、松本地域に地名として残っています。

松本市

 筑摩神社 首塚(つかまじんじゃ 飯塚ともいわれる) 首

安曇野市 

 だいおうわさび農場 胴を祭るほこら 胴

 塔の原 とうのはら 搭→頭

 耳塚 みみづか 耳

 立足 たてあし 足

 有明山神社 八面大王の隠れ家 『魏石鬼の岩屋』がある。

 (八面大王を倒した『魏石鬼の剣』もある?)

歴史は『勝者の歴史!』

勝った坂上田村麻呂は都合よく

八面大王を化け物扱いして倒す口実にしたのか?

そこに正義はあったのか。それは誰もわからない。

君はどう思う?君の中の正義に聞いてみよう!

安曇野の観光、文化を知りたい方、八面大王のゆかりの体パーツを探す旅いかがでしょうか。

八面大王の伝説は色々な民話が合わさり作られているので、一つの解釈としてお庭を作りました。地域の文化、伝説を知るきっかけになれば幸いです。

2024年現在 ガーデンホリックの展示場のどこか魏石鬼の剣があります。いらしたら探してみてください。

コラム 2024.06安曇野の文化をつなぐ庭

安曇野の伝説をもとに、2019年信州花フェスタという造園のイベントに、子供向け?(大人も知ってほしい)のお庭のお庭を造りました。

題して『正義の庭』

安曇野には八面大王(はちめんだいおう)という伝説上の人物がいます。八面大王には、言い伝えから二つの顔があったといわれています(八個あるけど。。。)二つの言い伝えを読んでみよう。

①昔々、八面大王という悪い悪い鬼がいた。

鬼は安曇野の田畑、神社を焼き、人々を苦しめた。

そこへ悪い鬼をこらしめに朝廷から命令をうけた

正義の味方、坂上田村麻呂が現れた。苦労しながら

大王を退治した。大王があまりに強かったので、

二度とよみがえらないように

八つ裂きにして埋めてしまった・・・。

②昔々、民に優しい八面大王という王がいた。

そこへ征夷大将軍、坂上田村麻呂が東北平定へ向かう

途中で安曇野に訪れた。

朝廷の名の下、貢物として食料を奪っていった。

そのため、民は苦しい生活を強いられた。

見かねた八面大王は、坂上田村麻呂に戦いを挑むも、

八つ裂きにされ埋められてしまった・・・。

         ※いろいろな民話、史実から諸説あります。

未来ある子供たちへ。

二つの伝説は何を意味するのか?

正義とは?勝った方が正義?君の力をどう使うのか?

坂上田村麻呂が大王を倒した伝説の剣(魏石鬼の剣)に

さわって考えてみよう♪

安曇野の雑木林を映した庭のどこかに剣があるよ。探してね。

八面大王豆知識

坂上田村麻呂にバラバラされた八面大王の体は安曇野、松本地域に地名として残っています。

松本市

 筑摩神社 首塚(つかまじんじゃ 飯塚ともいわれる) 首

安曇野市 

 だいおうわさび農場 胴を祭るほこら 胴

 塔の原 とうのはら 搭→頭

 耳塚 みみづか 耳

 立足 たてあし 足

 有明山神社 八面大王の隠れ家 『魏石鬼の岩屋』がある。

 (八面大王を倒した『魏石鬼の剣』もある?)

歴史は『勝者の歴史!』

勝った坂上田村麻呂は都合よく

八面大王を化け物扱いして倒す口実にしたのか?

そこに正義はあったのか。それは誰もわからない。

君はどう思う?君の中の正義に聞いてみよう!

安曇野の観光、文化を知りたい方、八面大王のゆかりの体パーツを探す旅いかがでしょうか。

八面大王の伝説は色々な民話が合わさり作られているので、一つの解釈としてお庭を作りました。地域の文化、伝説を知るきっかけになれば幸いです。

2024年現在 ガーデンホリックの展示場のどこか魏石鬼の剣があります。いらしたら探してみてください。

182438618_4276707749041315_8062298905823499617_n.jpg

コラム 2024.04 創業からのお付き合いのお客様が最優秀賞

2023 松本市花いっぱい運動市個人の部 最優秀賞!
松本市はあまり知られておりませんが、花いっぱい運動の発祥の地。

花いっぱい運動は戦後、町が荒廃した人々の心に余裕を持てない中で、社会を美しく、明るく、住みよくする、花を通じて人々の気持ちを豊かにと願いを込めて松本市の小学校教員の方によって昭和27年からはじめられた全国的に広がっている運動です。

毎年個人の庭、花壇、寄せ植えなどコンクールがあり、表彰されているのですが、僕が独立したときから関わっているお客様のお庭が最優秀賞を受賞とのこと。わーい

独立時、何も仕事がない、次女も生まれたばかり、自転車でビラ配りから初めて何の反応もない、やっと買った軽トラと脚立、という時に兄に紹介してもらったお客様でした。

当時打ち合わせに行くと、1500坪の敷地に本格的な花の庭、ビオトープ、流れのある池を造りたいという要望、駆け出しの自分にはスケールが大きすぎるけど、とにかく提案から施工まで時間を忘れてやっていた現場。毎年毎年メンテと庭造りを繰り返し、お客様と育ててきた、想いを積み重ねてきた庭。毎年、咲き乱れる花々、オープンガーデンも毎年開催するようになった。お客様家族、地域の人たちの笑顔があり、ここで過ごす時間を楽しみにしてくれている。僕自身を育ててもらった庭、今があるのはこの庭のおかげ。本当感謝。

そして、会社を起こして、今年で10年!妻との夢でもあった森の中に庭の展示場を作る夢も進行中。今後20年で千個の生き物の庭を造る目標もできた。まだまだこれからも続いていく庭の物語。

元日からつらいニュースもあるけど、それでも未来は明るいと信じたい。自分のできること、自分の一燈照隅を信じ進み続ける。

419363445_7453127364732655_7733877803170067161_n.jpg

Copyright (C) 2014 GARDENHOLIC CO.,LTD  All Rights Reserved.

※写真の無断複製転写を禁じます。

長野県安曇野市、松本市の造園、庭造り、エクステリア(外構工事)、雑木の庭、バラの庭 

株式会社ガーデンホリック

検索キーワード

安曇野市造園、安曇野市エクステリア、安曇野市外構工事、安曇野市庭造り

松本市造園、松本市エクステリア、松本市外構工事、松本市庭造り

松本市、安曇野市、長野県、オープンガーデン、ドッグラン、花の庭、イングリッシュガーデン、バラの庭、雑木の庭、別荘の庭

株式会社ガーデンホリック 

〒399-8301長野県安曇野市穂高有明7504-12

TEL0263-55-7421 FAX0263-55-7422

bottom of page